高血圧
高血圧とはどのような状態なのか

高血圧とは、血液が動脈を通る際に血管壁にかかる圧力が正常よりも高い状態を指します。
高血圧は、血圧計で測定されるときに収縮期血圧(上の値)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の値)が90mmHg以上である場合に診断されます。
高血圧の原因
高血圧の原因はさまざまで、以下のような要因が考えられます。
遺伝的要因
家族に高血圧の人がいる場合、リスクが高まります。
また家族に高血圧の人がいる場合、味の濃い・塩分が多い食事などの環境的要因も関係する場合があります。
ライフスタイル
塩分の多い食事、運動不足、過度の飲酒、喫煙、ストレスなどが影響します。
その他
糖尿病、肥満、腎臓病などの他の疾患が原因となることもあります。
高血圧の影響
高血圧は、長期間にわたって放置されると、心臓病(心不全、心筋梗塞など)、脳卒中、腎臓病、動脈硬化などの健康問題を引き起こすリスクがあります。
高血圧の治療と管理
塩分制限
一般的に、成人は1日あたり6g以下の塩分を摂取することが推奨されています。これはナトリウム換算で約2,400mgに相当します。
加工食品やインスタント食品、缶詰などは塩分が多く含まれていることが多いので、できるだけ控えるようにしましょう。
天然の食材を使用しましょう。例えば新鮮な野菜、果物、魚、肉など、加工されていない食材を選ぶことで、塩分の摂取を抑えることができます。
醤油、味噌、塩などの調味料は少量にし、レモン汁や香草などを利用して味に変化をつけましょう。
だしやハーブ、スパイスを使うことで、塩分を抑えながら風味豊かな料理が楽しめます。
外食の際は、なるべくシンプルな調理法のメニューを選ぶようにしましょう。例えば、蒸し料理やグリル料理は塩分が少ないことが多いです。
食品を購入する際は、成分表示をチェックしてナトリウムの含有量を確認し、なるべく低ナトリウムの製品を選びます。
体重制限
高血圧の管理には体重制限も重要な要素です。体重を適正に保つことで、血圧を効果的にコントロールすることができます。
適正体重の計算方法は体格指数(BMI)を利用して自分の適正体重を確認します。BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、18.5~24.9の範囲が適正とされています。
バランスの良い食事を摂るようにしましょう。具体的には野菜、果物、全粒穀物、低脂肪乳製品、健康的な脂肪(オリーブオイル、ナッツ、魚など)を含むバランスの取れた食事を心掛けます。
週に150分以上の中強度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)など定期的な運動を行うようにしましょう。
体重管理は短期間で成果を求めるものではなく、長期的に健康的な習慣を維持することが大切です。無理のない範囲で、楽しみながら生活習慣を改善し、目標を達成していくことが重要です。
アルコール
高血圧の管理には、アルコールの摂取量を適切に制限することが重要です。過度のアルコール摂取は血圧を上昇させる可能性があり、心血管系の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
アルコール摂取は個々の体質や健康状態によって影響が異なるため、自分の健康に合った飲み方を心掛けることが重要です。また、医師や栄養士に相談し、適切なアルコール摂取量についてのアドバイスを受けることをお勧めします。
運動
高血圧の管理において、運動は非常に重要な役割を果たします。定期的な運動は血圧を下げ、心臓と血管の健康を改善するのに役立ちます。また、ストレスの軽減や体重管理にも寄与します。
激しい運動ではなく、ウォーキング、サイクリング、ジョギング、水泳など中強度の運動は効果的で無理のない範囲で継続的に行うことが重要です。
また、日常生活での工夫もおすすめで、エレベータではなく階段を使う、車ではなく徒歩や自転車で移動するなどを意識してみましょう。
薬物療法
高血圧の管理において、薬物療法は非常に重要な役割を果たします。生活習慣の改善だけで血圧を十分にコントロールできない場合、薬物療法を用いることで、心血管系のリスクを減少させることができます。
【利尿薬】
体内の余分な水分とナトリウムを排出することで、血液量を減少させ、血圧を下げます。
【カルシウム拮抗薬】
血管を拡張し、血流をスムーズにすることで血圧を低下させます。
【アンジオテンシン変換酵素阻害薬】
血管を収縮させるホルモンの生成を抑制し、血圧を下げます。
当院での高血圧の治療
当院では高血圧の治療を積極的に行なっております。
患者様の状態や生活環境を考慮の上、食事療法から運動療法、薬物療法まで柔軟に対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。