帯状疱疹
帯状疱疹とは?

帯状疱疹(たいじょうほうしん、Herpes zoster)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされるウイルス感染症です。
水痘(チキンポックス)を経験した後、このウイルスが神経節に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再活性化することで帯状疱疹が発症します。
症状
【皮膚の発疹と水疱】
初期症状として、体の片側に痛みやかゆみを伴う紅斑が現れ、数日以内に水疱が形成されます。
発疹は通常、体の片側に帯状に広がり、通常は肋間神経の領域に沿って現れますが、顔や目、手足にも発症することがあります。
【疼痛】
痛みは帯状疱疹の特徴的な症状で、発疹が出る前から感じることがあります。
痛みの強さは人によって異なり、鋭い痛みや焼けるような痛み、刺すような痛みが報告されます。
【神経痛】
帯状疱疹後神経痛(PHN)は、発疹が治まった後も続く慢性的な痛みです。特に高齢者でよく見られ、数週間から数ヶ月、場合によっては数年続くこともあります。
【全身症状】
発熱、疲労感、頭痛、悪寒などの全身症状が伴うこともあります。
原因
帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化です。
VZVは水痘の感染後、体内の神経節に潜伏し続け、免疫力の低下(加齢、ストレス、病気、免疫抑制薬の使用など)によって再び活性化し、神経に沿って皮膚に症状を引き起こします。
診断
帯状疱疹の診断は、主に臨床症状に基づいて行われます。特に片側性の痛みと水疱が見られる場合、帯状疱疹と診断されることが多いです。場合によっては、水疱の内容物や皮膚のサンプルからウイルスの検査を行うこともあります。
治療法
帯状疱疹の治療には、以下のアプローチが含まれます。
抗ウイルス薬
アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ウイルス薬が、ウイルスの増殖を抑え、症状の軽減や合併症の予防に効果的です。発症から72時間以内に治療を開始することが推奨されます。
疼痛管理
痛みを軽減するために、鎮痛薬(NSAIDs、アセトアミノフェン)や神経痛に対する薬(プレガバリン、ガバペンチン)などが使用されます。
皮膚ケア
発疹部位には、清潔なガーゼや冷湿布を使用して、二次感染を予防し、痛みやかゆみを軽減することが勧められます。
予防接種
50歳以上の成人を対象に、帯状疱疹の予防接種が推奨されています。予防接種により、帯状疱疹の発症リスクや帯状疱疹後神経痛の発症リスクを低減することができます。
帯状疱疹は一般に数週間で自然に治癒しますが、特に高齢者や免疫機能が低下している人では重篤化することがあります。早期の治療と適切なケアが重要です。
当院での帯状疱疹の治療
当院では帯状疱疹の治療を積極的に行なっております。
痛みを伴う湿疹(体の左右のどちらか)や倦怠感がある場合は、できるだけお早めに受診してください。